- はさま整体院
真夜中のぎっくり腰

先日家族がぎっくり腰になってしまいました( ;∀;)
夜中の3時過ぎ、家族が就寝中の私を起こしにきました。
寝起きで”ぎっくり腰”と聞いて飛び起きましたが、ぎっくり腰といっても人によって症状がだいぶ違ってくるので、軽いものだろうと思って、仕方ないなあ、こんな時間に…と思いながら施術室に行こうとすると、本人は歩くたびに脂汗が出るほどの激痛でした!
これは本物のぎっくり腰!!魔女の一撃を受け、真っ直ぐに立つことはおろか、座ることもできずに手すりを掴みながら施術室へ。
寝起きで目の前に重症の患者さん、できるかしらと不安がよぎりましたが、とりあえずやれることはやろうと腹をくくりました。
本人はベッドに座ることができず、でも中腰では身体に力が入りすぎて触診ができないので、床にゆっくりゆっくり正座してもらい、アクティベーターで治療開始しました。
痛みは腰椎下部、5番と4番が逆方向にずれていて、上下も逆方向に。
側方変位は右方向で凸になっていて、仙骨の曲がりもありました。
腰椎の逆方向の捩じれで椎間が開き、膨れた椎間板が神経に触って激痛が起きているようでした。ベッドに寝ることができないので寛骨は左右の外方変位だけを矯正して、何とか激痛は治まりました。腰のテーピングをして腰の筋肉の補強をしておきました。
腰椎の矯正は1度ではなく、痛みをみながら何度か矯正しなくてはいけませんでした。
それだけズレがひどかったという事になります。
幸い痛めた直後で炎症が起き始めたところで熱も少ししか持っていない様子、ゆっくり歩いて寝室のベッドでアイシングをしてもらい、翌日もう一度矯正して痛みはほとんどなくなりました。
今回のようにぎっくり腰になった直後に患者様に来ていただければ、ずれた椎骨を矯正して炎症が酷くなるのを防ぐことができるので、痛みを最小限に抑えることができるかもしれないなあと、図らずもとても勉強になりました。
もしぎっくり腰になってしまったら、多分骨がずれてしまっているのでとにかく動かずにアイシングをすぐに開始していただいた方が良いと思います。
動けば動くほど引きつれた組織を動かすことになり、治りが遅くなる可能性があります。
アイシングは氷水をいれたビニール袋が一番良いですが、保冷材の場合は薄いハンカチを挟んで15分ほど、芯まで冷える時に冷たすぎて痛いのですが、それがとても大事になります。
凍傷にならないように、冷やした部分の血流が回復してくる時間を1時間ほどあけてアイシングを繰り返してください。
そして、マッサージや運動、お風呂で患部を温めるのは厳禁です!
出来れば早くカイロプラクティックで矯正をしてもらい、テーピングで固定してもらった方がよいかと思われます。
炎症が酷くなってしまった場合は治療も数回しなければなりませんが、今回は直後の矯正ですぐに痛みが取れて本当に良かったです。
最近家族の矯正をする機会も少なく、本人は姿勢が崩れてきているのにあまり意識が向いていなかったようです。やはり定期的に矯正は必要です。
私も家族の整体をおろそかにしてしまったと反省しております。
ちなみにその日は目が冴えて朝まで眠れませんでした…
これから冬場にかけて、皆様もどうぞ姿勢にお気をつけて、メンテナンスに是非いらしてくださいませ。